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2015/02/10

リクシアナ勉強会(第一三共)

テーマ:勉強会memo

国内初の経口FXa阻害薬

<用法・用量>
・1日1回
・体重60kg以下:30mg、体重60kg超;60mg
・60kg超の人でも以下のひとは30mg:
キニジン、ベラパミル、エリスロマイシン、シクロスポリン併用(リクシアナの血中濃度が1.5~1.7倍⇑)
CCR30~50
・CCr15~30未満:30mg慎重投与
・CCr15未満:禁忌

<一包化の可否> : 可 (分割、粉砕も可能)

<食事の影響> : なし

<同種・同効薬>
経口抗凝固薬 :ワーファリン  
トロンビン阻害薬:プラザキサ 
Xa因子阻害薬 :イグザレルト  
経口Fxa阻害薬 :エリキュース  
抗血小板薬 :エフィエント

<同種・同効薬との比較> 
プラザキサ、エリキュースは1日2回投与。

<初回投与時の注意>
・体重、腎機能、併用薬(P糖蛋白質阻害薬や抗凝固薬など)のチェック。
・服用を忘れた場合は、直ちに1回分を服用し、次の服用まで12時間以上空ける。

<相互作用>
・P糖蛋白質阻害作用を有する薬剤(キニジン、ベラパミル、エリスロマイシン、シクロスポリン)の併用は30mg1日1回。(血中濃度が1.5~1.7倍に上昇)
・他のP糖蛋白質阻害作用を有する薬剤は30mg1日1回を考慮する

<他の凝固剤からリクシアナの切り替え>
・ワーファリン ワーファリンを中止後、PT-INR治療域の下限以下になった後本剤開始。(早いひとで1日、通常2~3日)
・他の凝固剤 他剤を中止し、次回の投与の予定時間から本剤開始。

<リクシアナから他の凝固剤の切り替え>
・ワーファリン PT-INRが治療域の下限を超えるまで、本剤を半量に減量し、ワーファリンと併用。もしくは、ワーファリンとヘパリンを併用投与。
・他の凝固薬 本剤を中止し、次回の投与の予定時間から開始。

<手術や侵襲的処置等を行う場合の対応>
本剤投与後、24時間以上経過した後に行う事が望ましい。

<その他特記事項>
・60mgを投与する患者は、50・3種類の効能がある初の経口Fxa阻害薬。
・重大な副作用は消化管出血(1.24%)、頭蓋内出血(0.35%)、眼内出血(0.18%)、創傷出血(0.08%)、後腹膜出血(頻度不明)等。
・薬価
 リクシアナ60mg:758,1円
 リクシアナ30mg:748.1円

Qリクシアナは、1日1回投与とされているのはなぜですか?

A.
投与回数を1回とした場合と2回とした場合のVTE発現率に明確な差は認められませんでした。
出血性イベント評価において、1日2回投与することにより出血性イベントの発現率が高くでました。

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